いざ採血。
「血を取って、それを調べたら、次に玉子の白いのが食べられるかも知れないよ。もし検査して値が低かったら、
食べてみようか」と私から娘にアレルギーの検査の目的(?)を説明。
「赤ちゃんの時も、したけど覚えてる?」と訊ねると、「覚えてる」との答え。
「今日も病院に来るのが楽しみだったんです。柔らかい玉子が食べたいんですって。」と娘がいつも話していることを医師に話す。
今日もそれが楽しみで病院にルンルンでやってきた。
「頭をこちらにして寝てね。」
診察室にあるベッドに仰向けに、靴を脱がせて寝かせる。
寝転がった娘の足下に私も靴を脱ぎ、正座するような感じで乗る。
右手が先生の方、左側は壁。
「いつもは保育所に行ってるの?」などの問いかけに、「うん、保育所」と答える娘。
「今からおまじないを教えてあげましょう。最初に練習するよ。こっちの手でここを持って」
先生は娘の左手を持ち、左太股の外側に乗せる。
「先生がね、『つねって!』って言ったらここをつねるのよ。じゃ一回練習するよ・・・・『つねって』」
娘は素直に足をつねっていた。
「また、言うからね。今度はいつ言うか分からないから、『いつかな?いつかな?』って注意して聞いててね。
『つねって』って言ったら、つねるのよ。用意しておいてね。」
娘の顔の向きを左側にして、右に向かないように私が押さえておくよう、看護婦さんがさりげなく指示。
『つねって』・・・・と、注射針を刺したと同時に、娘は素直に足をつねる。針が皮膚を通過する時の痛みは、
気持ちがそれて感じなかったみたい。それでもその後、痛そうな顔をしながら、私を見つめる。
さて、ここから。血管に入っているのだろうけれど、血液がなかなか引けない。
「ぐう、ぱあしようか」しばらくすると、右手を開いたり握ったりして、血管を広げることになる。
「ぐーちょきぱー、ぐーちょきぱー、右手はぐーで、左手はぱーで、ヘリコプター、ヘリコプター」
are you sleeping?の替え歌を先生、娘、私で思い出しながら歌う。
「他にどんなのが出来たっけ?」
「ぐーとちょきでかたつむり」と娘が教えてくれる。
痛そうだったけど、そうこうするうちに採血終了。
終わった時は、ちょっぴり顔面蒼白。
「少し顔色悪いから、ゆっくりしてね」とベテランの看護婦さんが気づかってくれる。
右手のサージカルテープを押さえながら、ゆっくり座らせ、娘の左手で右手を押さえさせ、靴下・靴を履かせる。
「どうやって降りたらええん?」と、手を押さえながら降りようとしているので、もう大丈夫かな?と抱っこしてベッドから降ろす。
受け付けに出すカルテを受け取っていると、娘は一人で歩いて、すたすたと診察室を出て行った。
泣かずに、採血終了!ほっ、としたと同時に、さすがぁ、と感動してしまいました。
診察室から出て一言「わたしなあ、明日病院の絵描くわ」。なんかこの言葉にも感動してしまった私でした。
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